資金繰りに悩む個人事業主にとって、銀行融資は「審査が厳しい」「資金調達まで時間がかかる」といったハードルがあります。そんなときに選択肢の一つとなるのが、請求書(売掛金)を現金化できる「ファクタリング」です。
ファクタリングは、売掛金を入金日前に現金化できるサービスで、近年は個人事業主やフリーランス向けのサービスも増えています。少額の売掛金に対応しているサービスや、最短即日で資金調達できるサービスもあり、急な資金需要に対応しやすい点が特徴です。
この記事では、個人事業主でもファクタリングを利用できる条件や審査で見られるポイント、メリット・デメリットを解説します。また、個人事業主向けのおすすめファクタリングサービスの比較や選び方も紹介します。
| ▶︎この記事でわかること
・ファクタリングの仕組みと個人事業主が利用できる理由 |
目次
1. ファクタリングとは?
ファクタリングとは、売掛金をファクタリング会社へ売却し、支払期日前に資金化するサービスです。例えば、取引先へ50万円の請求書を発行し、入金が2か月後の場合を考えてみましょう。
通常は2か月待たなければ現金を受け取れませんが、ファクタリングを利用すると、手数料を差し引いた金額を最短即日で受け取れる場合があります。
融資との違い
| 項目 | ファクタリング | 銀行融資 |
|---|---|---|
| 資金調達方法 | 売掛金の売却 | 借入 |
| 返済義務 | 原則なし | あり |
| 審査対象 | 売掛先の信用力 | 利用者本人 |
| 入金速度 | 最短即日 | 数日〜数週間 |
| 負債計上 | なし | あり |
ファクタリングは借金ではなく債権の売却であるため、返済負担を増やさずに資金調達できる点が特徴です。
2. 個人事業主でもファクタリングは利用できる?
結論からいうと、個人事業主やフリーランスでもファクタリングは利用できます。ファクタリングは、取引先への請求書(売掛金)をファクタリング会社へ売却し、入金日前に現金化する資金調達方法です。
銀行融資とは異なり、利用者本人ではなく「売掛先の信用力」が重視されるため、開業直後や赤字の個人事業主でも利用できる可能性があります。資金繰りに悩んでいる方や、入金までの期間を短縮したい方にとって、有力な選択肢のひとつです。
3. 個人事業主がファクタリングを利用できる条件
個人事業主がファクタリングを利用するためには、一般的に次の条件を満たしている必要があります。
・売掛金(請求書)がある
・売掛先が法人または官公庁である
・売掛金の存在を証明できる
・支払期日が確定している
特に重要なのは、実際に請求済みの売掛金が存在することです。まだ契約前の案件や、将来発生予定の売上は利用できません。
4. 個人事業主がファクタリングを利用するメリット
最短即日で資金調達できる
ファクタリングは審査から入金までが早く、サービスによっては最短30分〜数時間で資金調達できます。急な支払いや運転資金が必要な場合に役立ちます。
開業直後や赤字でも利用できる可能性がある
銀行融資では事業実績や決算内容が重視されます。一方でファクタリングは売掛先の信用力が重要なため、開業間もない個人事業主でも利用できる可能性があります。
借入にならない
ファクタリングは融資ではないため、借入残高が増えません。今後融資を検討している場合でも利用しやすい資金調達方法です。
5. 個人事業主がファクタリングを利用するデメリット
手数料が発生する
ファクタリングには手数料がかかります。利用前に手数料を確認しておきましょう。一般的な相場は以下のとおりです。
| 契約方式 | 手数料の目安 |
|---|---|
| 2者間ファクタリング | 8〜18%程度 |
| 3者間ファクタリング | 2〜9%程度 |
売掛金以上の資金調達はできない
ファクタリングは売掛金を現金化するサービスです。そのため、保有している売掛金以上の資金を調達することはできません。
継続利用すると利益を圧迫する可能性がある
毎回手数料が発生するため、頻繁に利用すると利益が減少する場合があります。一時的な資金繰り改善策として活用することが重要です。
6. 2者間ファクタリングと3者間ファクタリングの違い
ファクタリングには主に2種類あります。
2者間ファクタリング
利用者とファクタリング会社で契約する方式です。売掛先へ通知されないケースが多く、スピーディーに資金調達できます。2者間ファクタリングの仕組みについては、以下の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
3者間ファクタリング
利用者・売掛先・ファクタリング会社の3者で契約する方式です。売掛先の承諾が必要ですが、手数料が低くなる傾向があります。
| 項目 | 2者間 | 3者間 |
|---|---|---|
| 入金速度 | 早い | やや遅い |
| 手数料 | 高め | 低め |
| 売掛先への通知 | 不要な場合が多い | 必要 |
| 利用しやすさ | 高い | やや低い |
7. ファクタリングの審査で見られるポイント
売掛先の信用力
最も重視されるポイントです。上場企業や官公庁など、支払能力が高い取引先ほど評価されやすくなります。また、個人向けの売掛金は利用できないケースが多く、法人や官公庁向けの売掛金の方が審査に通りやすい傾向があります。
売掛金の実在性
請求書や契約書などから、本当に存在する売掛金か確認されます。そのため、売掛金の証明書類が不足していると審査に落ちやすくなります。また、同じ売掛金を複数の会社へ譲渡する「二重譲渡」が疑われる場合も、審査に通らない可能性があります。
支払期日までの日数
支払日が近い売掛金ほど審査で有利になる傾向があります。反対に、支払期日までの期間が長い売掛金は、未回収リスクが高いと判断されることがあります。
ファクタリング審査を通過するコツについては、以下の記事をご覧ください。
8. 個人事業主向けファクタリング会社の選び方
ファクタリング会社を選ぶ際は、次のポイントを確認しましょう。
個人事業主に対応しているか
法人限定サービスもあるため、個人事業主向けか確認が必要です。
少額利用に対応しているか
個人事業主の場合、数万円〜数十万円規模の利用が多いため、最低利用額も確認しましょう。
手数料が明確か
手数料以外の費用が発生しないか確認することが大切です。
オンライン完結できるか
来店不要で契約できるサービスなら、全国どこからでも利用できます。
9. 審査が通りやすい個人事業主向けファクタリング会社7選
| 会社名・サービス名 | 入金の速さ | 買取可能額 | 手数料 | 契約の種類 | 特徴 |
| FinFinでファクタリング by labol | 最短30分 | 1万円~ | 一律10% | 2者間 | 個人事業主やフリーランス向けのファクタリングサービスです。Web上で申し込みから契約まですべて完結できるほか、1万円から申し込むことができ、売掛金の額が少ない個人事業主やフリーランスでも利用しやすくなっています。
また、手数料は一律10%のみで、振込手数料などの追加費用もかかりません。業種や職種を問わず買い取り可能なため、独立直後や新規の取引先でもスムーズに資金調達が可能です。 |
| ビートレーディング | 最短2時間 | 下限なし 上限なし |
2者間:4%〜12%
3者間:2%〜9% |
2者間 3者間 |
申し込みから入金まで最短2時間で資金調達できるスピーディーなファクタリング会社。審査に必要な資料は、口座の入出金明細(直近2か月分)と売掛金に関する書類(契約書・発注書・請求書など)の2点のみで手軽に審査を受けられます。
申し込み方法も豊富で、電話やメール、Webフォーム、LINEからの相談・申し込みが可能です。また、オンライン契約に対応しているため、Web上で申し込みから契約まで完結できます。 |
| 日本中小企業金融サポート機構 | 最短3時間 | 下限なし 上限なし |
1.5%~ | 2者間 3者間 |
日本中小企業金融サポート機構は非営利の一般社団法人で、信頼性が高く、手数料も低いため利用しやすいのが特徴です。
必要書類は2点のみで、申し込み準備も簡単に行えます。さらに、認定支援機関でありながら審査スピードが早く、即日振込にも対応しているため、急ぎの資金調達にも適しています。 |
| QuQuMo | 最短2時間 | 上限なし | 1%~ | 2者間 | 請求書を最短2時間で現金化できるオンラインファクタリングサービスです。申し込みから契約締結までオンラインで完結でき、スマートフォンやPCからどこでも手続き可能です。
2者間ファクタリングのため、売掛先の承諾は不要。少額債権にも柔軟に対応できるため、個人事業主向けのサービスを探している方におすすめです。 |
| みんなのファクタリング | 最短1時間 | 1万円~300万円(初回は最大50万円まで) | 8%~15% | 2者間 | 完全オンライン型のファクタリング会社です。登録から契約までWeb上で完結するため、来社や電話が難しい方でも手軽に利用できます。
最短60分での振込に対応しており、スピーディーな資金調達が可能です。土日祝も対応しており、18時までに契約依頼をすれば当日振込も可能です。 また、独自のAI審査を採用しており、決算書や事業計画書の提出は不要。事務手数料やシステム登録料などもかからず、安心して利用できます。 |
| PAYTODAY | 最短30分 | 10万円~ 上限なし |
1%~9.5% | 2者間 | AI審査で請求書を即日現金化できるオンラインファクタリングサービスです。初期費用や月額費用は不要で、書類提出も含めてすべてオンラインで完結します。
個人事業主や開業間もない方でも利用しやすく、赤字決算の場合でも資金調達できる可能性があります。 |
| ジャパンマネジメント | 最短即日 | 20万円〜 5,000万円 |
2者間:10%~20%
3者間:3%~10% |
2者間 3者間 |
東京・福岡を中心に展開するファクタリングサービスです。個人事業主も利用可能で、2者間・3者間ファクタリングや他社からの乗り換えにも対応しています。利用時に保証人や担保は不要です。
申し込みから仮審査、本審査、入金までの4ステップで手続きが完了し、来店せずにファクタリングを利用できます。 |
10. 利用前に知っておきたい注意点
「審査なし」をうたう業者には注意
正規のファクタリング会社では必ず審査があります。「審査不要」「必ず利用できる」といった広告には注意しましょう。
契約内容を必ず確認する
手数料だけでなく、事務手数料・振込手数料・その他費用が発生しないか確認してから契約しましょう。
ファクタリング by labolがおすすめな理由
「FinFinでファクタリング by labol」なら、信用情報に照会しない独自の審査により最短30分で入金。業種・職種を問わず買い取り可能。創業期の設備投資や広告費などで資金を早期に確保したいときでも、スムーズに資金調達ができます。
さらに、最低1万円から必要な分だけ調達できるため、少額の運転資金を補いたい個人事業主のニーズにも柔軟に対応できます。売掛金の入金待ちでお困りの方、ファクタリングを使ってみたいとお考えの方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。
よくある質問(FAQ)
Q:個人事業主でもファクタリングを利用できますか?
A:利用できます。ただし、サービスによっては法人限定の場合があるため事前確認が必要です。
Q:開業したばかりでも利用できますか?
A:ファクタリングは銀行融資とは異なり、売掛先の信用力が重視されるため、開業直後でも利用できる場合があります。ただし、サービスによって審査基準は異なるため、事前に審査のポイントを理解しておくことが大切です。
フリーランスや個人事業主の信用審査について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
Q:赤字でも利用できますか?
A:可能です。一般的に利用者本人よりも売掛先の信用力が重視されます。
Q:確定申告への影響はありますか?
A:ファクタリングの利用自体は売上ではありません。ただし、支払った手数料は必要経費として処理します。
Q:売掛先が個人でも利用できますか?
A:利用できるサービスは限られます。多くのファクタリング会社では法人向け売掛金を対象としています。
まとめ(3行要約)
・ファクタリングは売掛金を早期に現金化できる資金調達方法で、個人事業主でも利用できます。
・審査では利用者本人よりも売掛先の信用力が重視される傾向があります。
・手数料や契約内容を確認し、自分に合ったサービスを選ぶことが重要です。
※「FinFinでファクタリング by labol」は株式会社ラボルの「labol」が運営します。








