e-Tax(イータックス)で確定申告?メリットや準備することを解説

e-Tax(イータックス)で確定申告?メリットや準備することを解説

e-Taxで確定申告、そのメリットは?

e-Tax(国税電子申告・納税システム)とは、各種税金の申告や、届出の提出などをインターネットでおこなえるシステムのことです。主に以下の4つのメリットがあることから、近年はe-Taxを利用する人が増えています。

・税務署に行かなくても自宅から確定申告ができる
・税務署の業務時間外でも書類の提出ができる
・確定申告の際に添付が必要な書類を省略できる
・内容に誤りがあっても期限内なら修正版を再提出できる

自宅から確定申告ができるe-Taxを利用する最大のメリットは、税務署や確定申告会場まで出向かなくても、自宅から確定申告ができることです。確定申告時期は、税務署や申告会場に多くの人が訪れます。渋滞や申告の順番待ちを避けることができるのでとても便利です。

税務署の業務時間外でも書類の提出ができる個人事業主やフリーランスで昼間に通常業務がある方は、税務署の業務時間内に確定申告をしに行くのが大変なケースがあります。その点、e-Taxなら税務署の業務時間外であってもオンライン上で書類の提出が可能です。

通常、e-Taxには利用可能時間が定められていますが、確定申告の時期であれば24時間利用でき、実質いつでも書類が提出可能となっています。

参考:e-Taxの利用可能時間

書類の添付を省略できる通常の確定申告では、確定申告用紙を提出する際に、社会保険料控除の証明書、生命保険料控除の証明書などの第三者作成書類を添付して提出する必要があります。しかし、e-Taxを利用する場合は、証明書の記載内容を入力して送信すれば添付が不要になります。証明書を確定申告書に糊付けするのは意外と手間がかかるので、書類の添付が省略できるのは便利です。

e-Taxを利用することで添付が省略できる書類には下記のようなものがあります。

・医療費に係る使用証明書等(おむつ証明書など)
・セルフメディケーション税制に係る一定の取組を行ったことを明らかにする書類
・社会保険料控除の証明書
・小規模企業共済等掛金控除の証明書
・生命保険料控除の証明書
・地震保険料控除の証明書
・寄附金控除の証明書
・勤労学生控除の証明書

e-Taxでの確定申告!事前に準備するものは?

確定申告の手続きに便利なe-Taxですが、利用にあたっては事前に準備が必要です。
用意するのは下記の3つ。

・マイナンバーカード
・利用者識別番号の取得
・ICカードリーダー(ICカードの読み取り機能があるスマホ)

この中でも特に、マイナンバーカードは申請から実際に手元に届くまでに時間がかかるため、早めに準備しておくことをおすすめします。

マイナンバーカードのちに詳しく解説しますが、e-Taxで確定申告をする際は「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の、2種類の申告方法が選べます。

マイナンバーカード方式で確定申告をする場合には、マイナンバーカードが必要です。
マイナンバー通知カードだけでは申告できないので、早めにお住まいの地域の役所に申請してマイナンバーカードを発行してください。

利用者識別番号の取得利用者識別番号は、e-Taxでの確定申告や申請などをおこなうための、16桁の識別番号です。取得する際は、税務署に「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」を申請する必要があります。書類の提出にあたっては、窓口・郵送だけでなく、e-Taxのサイト上からオンラインでも可能です。

ICカードリーダー(ICカードの読み取り機能があるスマホ)マイナンバーカードを使って確定申告をするためには、ICカードの読み取りが必要になります。
そのため、スマートフォンから申請をおこなう場合は、マイナンバーカードの読み取りに対応したスマートフォンを用意してください。

パソコンから申請をおこなう場合は、ICチップから電子証明書を読み取るためのICカードリーダーが必要です。ICカードリーダーは家電量販店で販売されているので、事前に購入しておきましょう。

申告方法について解説

最後に、e-Taxを利用して確定申告をおこなう方法を解説します。
先にも少し触れたとおり、e-Taxでの確定申告には「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」があります。ご自身のやりやすい方法を選んでください。

マイナンバーカード方式マイナンバーカードを利用して申告する方法です。

①国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、「作成開始」に進みます。

②「マイナンバーカードをお持ちの方」から、マイナンバーカードの読み込み方法を選びます。スマートフォンを利用する場合は「スマートフォンを使用してe-Tax」を、カードリーダーを利用する場合は「ICカードリーダライタを利用してe-Tax」を選択します。

③画面の指示に従って、マイナンバーカードの読み取りをおこないます。この際に「スマートフォンを使用してe-Tax」を選択した場合は、マイナポータルアプリのインストールが必要になります。指示のとおりにインストールしてください(※マイナンバーカードの読み取りにアプリが必要なのであって、アプリへのマイナンバーの連携は任意です)。

④画面上で申告書の作成をおこないます。完了したら、申告書を送信して完了です。

なお、初めてe-Taxを使って確定申告をおこなう場合や、マイナンバー方式での初期設定が済んでいない場合は、③から④の手順の間に初期設定の案内画面が表示されます。その際は、画面の指示に従って初期設定をおこなってください。

マイナンバーカード方式での確定申告作成手順については、国税庁が公開している下記の動画が非常にわかりやすいので、迷ったときはこちらを参考にするのがおすすめです。

国税庁動画チャンネル:
パソコン申告 マイナンバーカードを利用したe-Tax送信方法

ID・パスワード方式マイナンバーカードを利用せず、税務署で事前に発行したID・パスワードを利用して申告する方法です。

①国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、「作成開始」に進みます。

②「マイナンバーカードをお持ちでない方」から、「ID・パスワード方式でe-Tax」を選びます。

③「ご利用のための事前準備を行います」と表示されるので、案内に沿って進みます。この際に、利用者識別番号と暗証番号の入力が求められますので、事前に取得しておいた利用者識別番号を入力してください。

④画面上で申告書の作成をおこないます。完了したら、申告書を送信して完了です。

今回はパソコンでのやり方を基準に解説しましたが、スマホでの申告も、基本的な手順はさほど変わりません。
スマホを利用した申告については、こちらも手順をわかりやすく解説した動画が国税庁から公開されていますので、参考にしてみてください。

国税庁動画チャンネル:
スマホ申告(ID・パスワード方式でのe-Tax送信方法)
スマホ申告 マイナンバーカードを利用したe-Tax送信方法

注意

ID・パスワード方式で電子申告した際に、申告書控えの保存を失念してしまった場合、後日申告書控えを再取得するためには、税務署まで閲覧しに行く必要があります。e-Taxで閲覧する場合はマイナンバーカードが必要です。

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