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2025.02.10 確定申告

個人事業主は還付金をいつ受け取れる?早く受け取りたいなら確定申告はお早めに

国税還付金通知書

今年も確定申告の時期がやってきました。みなさまはもう準備を進めていますか?これからだという方も、まだまだ時間がありますので、焦らずじっくり備えていきたいものですね。

さて、個人で事業を行っている方が所得税の確定申告を行うと、源泉徴収された所得税のうち、払いすぎた分が戻ってきます。これを「(所得税の)還付金」と呼びますが、これはいつ受け取れるものなのでしょうか。個人事業主が確定申告後に受け取る還付金について、改めて確認していきましょう。

▶︎この記事でわかること

  • ・個人事業主の還付金が振り込まれるまでの目安期間
  • ・e-Taxと書面提出で還付時期にどの程度差があるのか
  • ・確定申告後に還付金の状況を確認する方法
  • ・還付金をできるだけ早く受け取るためのポイント
  • ・還付金が発生する主なケースと注意点

1.還付金とは?

還付金とは、確定申告の結果、本来納めるべき税額よりも多く税金を支払っていた場合に返金されるお金のことです。個人事業主やフリーランスの場合、源泉徴収された報酬や予定納税額、各種控除の適用によって還付が発生することがあります。確定申告を行うことで税額が再計算され、払い過ぎていた分が還付金として指定口座へ振り込まれます。

2. 個人事業主は、どんな場合に還付金を受け取れる?

個人事業主は次のようなケースで還付金を受け取ることができます。

・日々の取引において源泉徴収をされている報酬の支払いがある
・予定納税を行い、払いすぎた税金がある
・確定申告を行い、払いすぎた税金がある
・損失の繰り戻し還付の請求を行った

「源泉徴収をされている」とは、請求書を作成する際に「源泉徴収税」の金額を記載しており、報酬を受け取る時点で所得税が引かれている場合を指します。また、「取引先Aからは源泉徴収されていないが、取引先Bからはされている」といったように、全部の取引において源泉徴収されていなくとも、合算して払いすぎた分があれば還付金を受け取ることが可能です。

3.還付金の受取時期は?

還付金は確定申告を行ったあとに振り込みで受け取ることができます。ただし、確定申告の方法によって時期に差が出ます。下記はその目安です。

・確定申告を書類で提出した場合(税務署への持ち込み、郵送など)
……1カ月~1カ月半程度
・確定申告をインターネットで行った場合(国税電子申告、納税システムe-Tax)
……3週間程度

なお、2024(令和6)年分を確定申告する場合、確定申告の期間は2月17日(月)から3月17日(月)となります。もしもっとも早く還付金を受け取りたいと考えるのであれば、2月17日に国税電子申告かe-Taxで確定申告を完了させれば、その2~3週間程度には還付を受けられる可能性があります。ただし、混雑具合にもよりますのでそれよりも時間がかかる場合があることは頭に入れておきましょう。還付金を近日中の支払いにあてることはおすすめできません。

なお、還付申告であれば令和7年2月14日(金)以前でも可能ですが、処理が開始されるのは2月17日(月)です。それまでは税務署が預かっているだけということになり、受付済みにはなりません。還付が早まるわけではないためご注意ください。

確定申告の詳しいやり方は、以下をご確認ください。

【確定申告 初めての方必見】確定申告とは?なぜ必要?自分で簡単にできる方法までやさしく解説!

 

4.還付金の金額はどのように確認すればいい?

還付金の金額は、確定申告書における「還付される税金」になります。2024(令和6)年分以降の確定申告書(第一表)で確認してみましょう。

赤枠の部分が還付される金額となります。なお、今年は定額減税があったため、㊹に「令和6年分特別税額控除(3万円×人数)」の記入が必要です。これにより控除額が増え、還付額も増えることになります。

5.還付金は口座振り込みで受け取るか、ゆうちょ銀行に出向くか

還付金の受取りは、預貯金口座への振込みが一般的ですが、最寄りのゆうちょ銀行(店舗または郵便局)の窓口に出向く方法もあります。

口座振込みを指定する場合

申告書に申告者本人の名義の口座を記入します。金融機関名、本支店名、預金種別及び口座番号(記号番号)をもれなく書き込んでください。


詳しくは『国税庁・国税局・税務署からのお知らせ 国税還付金の受取りは、口座振込をご利用ください。』をご確認ください。

窓口受け取りを指定する場合

ゆうちょ銀行の各店舗や郵便局窓口を指定します。金融機関名、本支店名を記入し、預金種別及び口座番号(記号番号)については空白のままにしてください。後日送付されてくる「国庫金送金通知書」を指定した場所持っていくと、還付金を受け取ることができます。身分証明書(運転免許証・国民健康保険被保険者証など)が必要です。

6.還付金が振り込まれなかった場合は?

「還付金が振り込まれなかった」という場合には、申告した内容や提出した書類の不足などがあった可能性が考えられます。管轄の税務署に問い合わせをするようにしましょう。

還付金の処理の進捗については、e-Taxにログインして確認することができます。下記の日程を目安に、還付金の処理状況が反映されますので、これを何日か超えて確認できなかったら、なにかしらのトラブルがあったと考えてみてください。

・e-Taxで還付申告を行ってから、2週間程度経過した日
・書面で還付申告を行ってから、1カ月程度経過した日
・還付申請を提出してから、2カ月程度経過した日

メールアドレスを登録しておくと、還付金の処理状況が確認できるようになったタイミングや、更新されたタイミングで通知が送られてきます。詳しくは「還付金処理状況確認について」をご確認ください。

7.還付金は課税対象?どう仕分ける?

還付金は「払いすぎた税金」ですので、課税対象ではなりません。また、「個人」に対して還付されるものであり、事業には関係ないお金ということになりますので、個人の口座に振り込まれた場合には会計上の処理は不要です。事業用の口座に振り込まれた場合には、「事業主借」の勘定科目で仕分けるようにしましょう。

【事業用の口座に所得税の還付金が振り込まれた】

借方科目 金額 貸方科目 金額 摘要
普通預金 200,000 事業主借 200,000 所得税還付金

8.早めに還付金を受け取るなら、早めの準備を!

還付金は申告に問題がなければ必ず受け取れるものであり、そのために確定申告を急ぐ必要はありません。ですが、やはり現金が手元にあれば、事業や生活においてさまざまな余裕が生まれます。早めに還付金を受け取りたいと考えている方は、確定申告の準備を進めていくようにしましょう。

気をつけたいのが、e-Taxで確定申告をする場合に必要なマイナンバーカード(個人番号カード)です。「去年もできたから大丈夫」と考えてしまいがちですが、マイナンバーカードには期限があります。マイナンバーカードの期限は「発行日から申請者の10回目の誕生日」(18歳以上の場合)ですし、カードに格納されている「電子証明書」はそれよりも短い5年となっているのです。2025年1月現在、オンラインでの更新は不可能であるため、市町村窓口まで出向かなければなりません。いざ送信……と思ったら期限が切れていた、ということがないよう、チェックしておいてください。

以前、実際に「期限が切れていて送信エラーになってしまった」ということがあります。
参考記事:アナウンサー・岸田さんの青色申告チャレンジ第7回【申告書を作成し、送信まで完了?!】

慌てることなく確定申告を進めることで、ミスも減り、申告漏れなどもなくなります。その結果、還付される金額も増えるかもしれません。少しずつでも準備を進めていきましょう。

【スマホで簡単】FinFinを使って確定申告をしよう

個人事業主の確定申告は、会計アプリを使ってスマホで済ませるのがおすすめです。

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よくある質問(FAQ)

Q:個人事業主の還付金はいつ振り込まれますか?

A:確定申告後、e-Taxで申告した場合はおおむね3週間程度、書面提出の場合は1カ月〜1カ月半程度が目安とされています。ただし、申告件数の増加や内容確認の状況によって前後することがあります。

Q:還付金が入金されない場合はどうすればよいですか?

A:申告内容の確認や税務署での処理に時間がかかっている可能性があります。申告から一定期間経過しても入金が確認できない場合は、税務署やe-Taxの処理状況を確認してみましょう。

Q:副業会社員でも還付金を受け取れることはありますか?

A:あります。副業による必要経費の計上や医療費控除、ふるさと納税などの各種控除によって、源泉徴収された税金が払い過ぎとなり還付が発生する場合があります。

Q:還付金を受け取るために必ず確定申告が必要ですか?

A:原則として必要です。還付を受けられる状況であっても、自動的に振り込まれるわけではありません。還付を受けるためには申告手続きが必要になります。

Q:e-Taxを利用すると還付金は早くなりますか?

A:一般的には書面提出よりも早く処理される傾向があります。還付を早めに受け取りたい場合は、e-Taxによる申告を検討するとよいでしょう。

Q:個人事業主で還付金が発生しやすいケースはありますか?

A:報酬から源泉徴収されている場合や、青色申告特別控除、医療費控除などを適用した結果、納税額が少なくなった場合に還付が発生することがあります。実際の還付有無は申告内容によって異なります。

Q:還付金の処理状況はどのように確認できますか?

A:e-Taxで申告した場合は、e-Taxの「メッセージボックス」などから処理状況を確認できます。また、申告から一定期間が経過しても還付が確認できない場合は、所轄の税務署へ問い合わせる方法もあります。

Q:個人事業主の還付金はいくら戻ってきますか?

A:還付金額は人によって異なります。源泉徴収された税額や、経費の計上額、各種控除の適用状況などによって変わるため、一律にいくら戻るとはいえません。確定申告で所得税額を計算した結果、納め過ぎていた税金があれば、その差額が還付されます。

まとめ(3行要約)

・個人事業主の還付金は、e-Taxなら約3週間、書面提出なら約1カ月〜1カ月半が目安
・還付を早めたい場合は、申告開始後できるだけ早くe-Taxで申告するのが有効
・還付金の有無や金額は、源泉徴収や各種控除の適用状況によって変わる

記事監修者紹介

天野大税理士事務所 税理士
天野大 先生 天野大税理士事務所

1980年鳥取県米子市生まれ。約8年の税理士事務所での勤務経験を経て、2019年東京都府中市で天野大税理士事務所を開業。雇わない・雇われない働き方「ひとり税理士」。 小規模法人やフリーランス・個人事業主の税務を得意とし「ビジネスを通して社会を元気にする」を理念にスモールビジネス専門の税理士として活動中。

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