フリーランス・個人事業主のための
Finタメ・マガジン

これだけわかっていれば確定申告書が「読める」!課税部分などをイメージ図で解説

確定申告書 電卓

確定申告がストレスになっていませんか? 確定申告への苦手意識を小さくするには、やはり「ざっくりとでも確定申告書そのものを理解しておくこと」が重要です。腰を据えて勉強できればベストですが、忙しい毎日のなかでは難しいもの。まずは「これくらいを頭に入れておくと次に繋げやすい」というくらいの基礎知識から入ることにしましょう。

この記事では、今後の理解がラクになるという確定申告書の基本をお伝えします。基本ではありますが、「確定申告書を読める」という実感は出てくるはずです。ぜひご一読ください

▶︎この記事でわかること

  • ・確定申告書(第一表)の基本的な見方
  • ・「収入」「所得」「控除」の違い
  • ・確定申告書のどの部分が税金計算に使われるのか
  • ・確定申告書を理解することで仕訳や節税がわかりやすくなる理由
  • ・確定申告初心者が最低限押さえておきたいポイント

1.確定申告書とは?

確定申告書とは、1年間の収入や所得、各種控除の内容をもとに、納める税金や還付される税金を計算して税務署へ申告するための書類です。個人事業主やフリーランスだけでなく、副業収入がある会社員なども作成する場合があります。確定申告書は項目が多く難しく見えますが、「収入」「所得」「控除」「税額」の流れを理解すると全体像がつかみやすくなります。まずは大枠を知ることで、日々の帳簿付けや確定申告への苦手意識を減らすことができます。

2. 確定申告書は大枠だけでもいいので理解しておく

毎年見ることになる確定申告書。その「第一表」については、大きな枠だけでもいいので理解しておきましょう。第一表の基礎知識を押さえておくと、確定申告や日々の仕訳を行う際にも、「いま自分はどの部分の数字をつくっているのか」がわかり、混乱しにくくなります。

第一表には大きな枠がいくつかありますが、とくに関係するのは①~④です(図内では、これらを簡単な言葉で言い換えて説明しています)。昨年の確定申告第一表がある方は見比べながら読んでいただけると、よりわかりやすいのではないでしょうか。

さらに、確定申告書からどの部分が税金の計算に使われるかをイメージ図にすると、以下のようになります。比べやすいように確定申告書も隣に並べます(各項目に使われている「色」が対応しています)。

いかがでしょうか。あくまでもイメージですが、それぞれの部分の理解にはお役立ていただけると思います。では、それぞれの項目についてもう少し詳しくご説明します。

1.「収入金額等」=「自分に入ってきたお金(収入)の総額」

事業による売り上げ、会社員やパート・アルバイトとしての給与、配当など、ご自身に一度でも入ってくるお金(「収入」)はすべてこの枠内に記載されます。

2.「所得金額等」=「収入から経費などを差し引いた金額」

この1年間におけるご自身の「所得」となる部分です。「差し引くお金」そのものの金額ではなく、「収入から経費などを差し引いたあとの金額」になっているのを理解しておくことが重要です。

3.「所得から差し引かれる金額」=「税金の計算で差し引かれる金額」(=節税可能な部分)

税金は掛け算(所得×税率)で算出されますので、「元の数字(所得)」が小さくなるほど税金の額も小さくなります。③は元の数字から差し引かれる金額ですので、金額が大きいほど税金は減ると覚えておきましょう。具体的には「社会保険料控除」や「生命保険料控除」、「寄付金控除」(ふるさと納税を含む)などが含まれます。

4.「税金の計算」

上記①~③に基づいて所得税を算出する項目です。国税庁の確定申告コーナーや会計ソフトで確定申告書を作成する場合、税金は自動的に計算されます。ただし、住宅ローン控除や災害免除、令和6年度の定額減税のように、特別な条件が発生する場合には注意しましょう。

確定申告書については、ここまでを頭に入れておくとスムーズです。社会保険料や生命保険料は支払時には大きな負担になりますが、結果的には税金を減らす効果がある(③に含まれる)……といったことなどもわかり、確定申告書とお金の流れの関係性がより身近になるのではないでしょうか。

もう少し節税について知っておきたいという方は、下記の記事をご一読ください。

フリーランス必見!所得税を減らす3つの基本的な節税対策

3.積みにくい経験値も、少しの知識でカバーできます

どんなことでもそうですが、確定申告と会計は経験がとても重要です。ですが、所得税の確定申告は年に一度しか経験できませんし、仕訳も「一年分を溜め込んで一気に片付ける」となると、なかなか経験値を積むことができません。ですから、苦手意識を持つのは当然のこと。確定申告書は大枠だけ、仕訳は毎回必ず登場するパターンだけを「とりあえず」頭のなかに入れ、少しでもハードルを低くすることが重要なのではないかと思い、このような記事にしてみた次第です。

この記事をお読みになり、少しでも「わかってきた気がする」と思えたなら、月々の仕訳に挑戦するチャンスかもしれません。会計ソフトを使うだけでも仕訳の知識は徐々に増えていきます。特に、FinFinのように「思い立ったらすぐに使える会計アプリ」は、会計への苦手意識を小さくしてくれるもの。ぜひチャレンジしてみてください。次の確定申告はいままでと違うものにしましょう!

【スマホで簡単】FinFinを使って確定申告をしよう

確定申告書の仕組みが理解できると、日々の仕訳や経費管理の意味も見えやすくなります。とはいえ、実際の帳簿付けや申告作業をすべて手作業で行うのは大変です。

確定申告FinFinなら、日々の記録から申告書作成までスマホで進められるため、確定申告が初めての方でも取り組みやすくなります。確定申告を自分自身で挑戦したいと考えている方はぜひ「確定申告FinFin」を試してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q:確定申告書の第一表と第二表の違いは何ですか?

A:第一表は所得や控除、税額など申告内容の要約を記載するページです。一方、第二表は所得の内訳や控除の詳細、家族情報などを記載する補足資料です。確定申告書全体を理解するためには、まず第一表の見方を覚えるのがおすすめです。

Q:「収入」と「所得」は何が違うのですか?

A:収入は売上や給与など実際に入ってきたお金の総額です。所得は、その収入から必要経費や給与所得控除などを差し引いた後の金額を指します。税金は主に所得をもとに計算されるため、この違いを理解することが重要です。

Q:確定申告書のどこを見れば納める税額がわかりますか?

A:第一表の「税金の計算」欄を確認すると、所得税額や復興特別所得税額などが記載されています。還付がある場合は還付金額も表示されるため、申告結果を確認する際はこの欄を見るとわかりやすいでしょう。

Q:控除が増えると税金はどうなりますか?

A:社会保険料控除や生命保険料控除、寄附金控除(ふるさと納税など)が増えると、税金計算の基礎となる所得が小さくなります。その結果、所得税や住民税の負担が軽減される可能性があります。

Q:個人事業主は確定申告書を毎年保管するべきですか?

A:はい。確定申告書の控えは、融資の申込みや保育園の申請、各種行政手続きなどで提出を求められることがあります。過去の所得状況を確認する資料にもなるため、電子データや紙で保管しておくと安心です。

Q:会計ソフトを使っていても確定申告書の見方を知る必要がありますか?

A:会計ソフトや確定申告アプリを利用すると税額計算は自動化できますが、「どの数字が税金に影響しているのか」を理解しておくと入力ミスや申告内容の確認がしやすくなります。確定申告書の大枠を把握しておくことは無駄になりません。

まとめ(3行要約)

・確定申告書は「収入 → 所得 → 控除 → 税額」の流れで見ると理解しやすい
・第一表の大枠を把握するだけでも、仕訳や税金計算の意味が見えやすくなる
・確定申告への苦手意識を減らすためにも、まずは全体像の理解から始めることが大切

記事監修者紹介

天野大税理士事務所 税理士
天野大 先生 天野大税理士事務所

1980年鳥取県米子市生まれ。約8年の税理士事務所での勤務経験を経て、2019年東京都府中市で天野大税理士事務所を開業。雇わない・雇われない働き方「ひとり税理士」。 小規模法人やフリーランス・個人事業主の税務を得意とし「ビジネスを通して社会を元気にする」を理念にスモールビジネス専門の税理士として活動中。

請求書FinFin 5秒で発行!スマホで請求書 確定申告FinFinスマホで完結!カンタン確定申告アプリ