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個人事業主ならこれだけは知っておきたい会計帳簿の“超”基本

机に置かれた帳簿と領収書

「帳簿って聞くとなんだかむずかしそう…」
「毎日忙しくて、経理作業に時間をかけられない…」
「確定申告、自分でできるか不安…」

個人事業主・フリーランスとしての一歩を踏み出したあなた。事業への情熱はあっても、”会計”や”帳簿”という言葉に、少し高いハードルを感じていませんか? でも、事業を続けるうえで、これらは避けて通れない大切な作業です。

ご安心ください! この記事を読めば、帳簿のキホンが驚くほどスッキリ理解できます。

今回は、初心者の方にもわかりやすく、個人事業主が最低限知っておくべき帳簿の知識を徹底解説します。さらに、あなたにとって本当に必要な帳簿はどれなのか、そして、知識や時間がなくても、驚くほど簡単に帳簿づけから確定申告までを終わらせる”とっておきの方法”もご紹介します。

この記事を読み終える頃には、あなたは「帳簿迷子」から卒業し、自信を持って確定申告シーズンを迎えられるはずです!

1.そもそも「帳簿」って何? なぜ必要なの?

帳簿とは、ひとことで言えば「事業のお金の動きを記録するノート」です。いつ、誰から、いくら売上があったのか。いつ、何に、いくら経費を使ったのか。この一つ一つの取引を記録したものが帳簿です。

なぜ帳簿をつける必要があるのでしょうか?

① 確定申告のため

税金を正しく計算し、申告するためには、その根拠となる帳簿が不可欠です。

② 経営状況を把握するため

帳簿を見れば、「今月は儲かっているか?」「無駄な支出はないか?」といった事業の健康状態が一目瞭然になります。 経営の課題を発見し、次の一手を打つための大切な判断材料となります。

③ 社会的な信用のため

金融機関から融資を受けたいときなど、きちんと帳簿をつけていることは「信頼できる事業者である」ことの証明になりえます。

「でも、記録するのって面倒じゃない?」 と思いますよね。もし帳簿がなければ、どんぶり勘定になってしまい、気づかないうちに赤字が膨らんでいたり、払いすぎた税金を取り戻せなかったり…なんてことにもなりかねません。

帳簿は、面倒な“義務”ではなく、あなたの事業を守り、育てるための強力な“ツール”なのです。 そして、後ほどご紹介する方法なら、この「面倒」を劇的に減らすことができます。

2.これだけは押さえたい!主な帳簿の種類と役割

帳簿にはいくつか種類がありますが、まずは代表的なものを押さえておきましょう。

帳簿名 記録する内容 こんな事業でよく使います
現金出納帳 現金の入金・出金を記録 飲食店、美容室など現金でのやり取りが多い事業
預金出納帳 銀行口座の入金・出金を記録 Webライター、ECサイトなど振込での取引が多い事業
売上帳 「誰に」「何を」「いくらで」売ったかを記録 ほぼすべての事業(特にフリーランス、小売業など)
仕入帳 商品や材料の仕入れを記録 物販業、製造業、建設業など
経費帳 交通費、消耗品費などの経費を記録 ほぼすべての事業
総勘定元帳 すべての取引を勘定科目ごとにまとめたもの 青色申告(55/65万円控除)を目指す場合

「うわっ、たくさんある…」と感じたかもしれませんね。でも、これらすべてを手書きやエクセルで作成する必要はありません。 特に「総勘定元帳」のような複雑なものは、会計の知識がないと作成がむずかしいのが実情です。

<ポイント>
まずは「現金」「預金」「売上」「経費」の流れを記録することが基本です。そして、これらの作成を自動化する方法があります。

3.あなたの事業に必要な帳簿は? 簡単チェックポイント

事業内容によって、特に重要となる帳簿は異なります。

こんな取引がありますか? 最低限、意識したい帳簿
✓現金での支払い・受け取りがある 現金出納帳
✓銀行口座でのやり取りがメイン 預金出納帳
✓商品を仕入れて販売している 売上帳、仕入帳
✓交通費、打ち合わせ代、広告費など経費が多い 経費帳

「自分の場合はどれだろう?」 「やっぱり、自分で管理するのは難しそう…」

もし、少しでもそう感じたなら、まさにそのタイミングで「スマホ会計アプリ」の導入を検討するのがベストです。
なぜなら、スマホ会計アプリを使えば、「どの帳簿が必要か」を細かく意識する必要さえないからです。

・領収書をスマホでパシャリ! → アプリが日付や金額、内容を読み取り、自動で経費帳などに記録してくれます。
・銀行口座とネットで連携! → 入出金のデータが自動で取り込まれ、預金出納帳などが作成されます。

つまり、あなたは日々の簡単な操作をするだけで、アプリが必要な帳簿を勝手に作ってくれるのです。帳簿の知識がなくても、迷うことなく記帳を進められます。

4.知らないと損する? 帳簿と確定申告の“深い”関係

帳簿は、確定申告書を作成するための“設計図”や“レシピ”のようなものです。 帳簿なしで申告書を作ることは、税務署に対して「この数字の根拠は不明です」と言っているようなもの。これでは信用を得られません。

確定申告には「白色申告」と「青色申告」があります。

・白色申告

手続きは比較的簡単ですが、税金面のメリットは極めて少ないです。それでも、簡易的な帳簿(売上や経費を記録したもの)の作成と保存は義務です。

・青色申告

手続きは少し複雑になりますが、大きな節税効果(最大65万円の特別控除など)が期待できます。

特に、青色申告で55万円(または65万円)の控除を受けるためには、「複式簿記」という正規のルールに則った帳簿(仕訳帳や総勘定元帳など)を作成し、そこから「損益計算書」や「貸借対照表」という書類を作る必要があります。

「複式簿記!? 貸借対照表!? やっぱり無理…」

そう思われたかもしれません。たしかに、これを手作業やエクセルで行うのは、会計知識がない方にとっては非常にハードルが高いでしょう。

しかし、ここでもスマホ会計アプリが活躍します!

会計アプリは、日々の取引を入力するだけで、自動的に複式簿記の帳簿を作成し、青色申告に必要な書類まで出力してくれる機能を備えています。つまり、あなたはむずかしいルールをまったく知らなくても、アプリのガイドに従うだけで、最大の節税メリットを受けられる青色申告(65万円控除)にチャレンジできるのです。

5.挫折しない!「自力で帳簿」を成功させる5つのコツ

それでも「まずは自分でやってみたい」という方のために、帳簿づけを続けるためのコツをご紹介します。

① ため込まない!

毎日5分でも、週に1回30分でも良いので、記録する時間を必ず確保しましょう。

② 証拠は捨てるな!

領収書やレシートは、必ず保管してください。

③ 公私混同はNG!

仕事用とプライベート用のお金(特に銀行口座やカード)は、必ず分けましょう。

④ 仲間分けを意識!

「これは交通費かな?」「これは消耗品費かな?」と、勘定科目を少しだけ意識してみましょう。

⑤ 振り返りが大事!

月末などに、ざっと記録内容を見直す習慣をつけましょう。

いかがでしょうか? 「これならできそう!」と感じましたか? それとも、「やっぱり大変そう…」と感じましたか?

6.知識・時間ゼロなら「スマホ会計アプリ」一択!その理由とは?

ここまで読んで、「自力でやるのは大変そうだけど、青色申告のメリットは受けたい…」と感じた方が多いのではないでしょうか。
まさに、そんな知識や時間に不安がある個人事業主・フリーランスの方にこそ、「スマホ会計アプリ」の活用をおススメします。

なぜなら、アプリにはこんなメリットがあるからです。

① 圧倒的にラク!

銀行口座と連携すれば、取引データが自動で入力されます。 面倒な手入力から解放されます。

② スキマ時間でOK!

スマホさえあれば、いつでもどこでも記帳ができます。レシートもその場で撮影してデータ化。 机に向かう必要はありません。

③ 知識ゼロでも安心!

むずかしい仕訳や勘定科目も、アプリがサポートしてくれます。質問に答えるだけで進められます。

④ 間違いが減る!

手入力による計算ミスや転記漏れがなくなり、正確な帳簿が作れます。

⑤ 確定申告まで一直線!

作成した帳簿から、決算書・確定申告書まで自動で作成してくれます。 面倒な書類作成の手間を大幅に削減できます。

⑥ 青色申告 特別控除65万円も夢じゃない!

複雑な複式簿記もアプリが自動で行うため、誰でも最大の節税メリットを狙えます。

「帳簿が続かない…」と挫折してしまう方の多くは、その「面倒くささ」や「むずかしさ」が原因です。 最初からスマホ会計アプリという便利なツールを使うことこそ、実は「自力で確定申告をやり遂げる」ための一番の近道であり、成功のカギになるのです。

まとめ ~ 帳簿を味方につけて、事業を加速させよう!

帳簿は、単なる税金計算のための義務だけではありません。 あなたの事業の現在地を知らせ、未来への道筋を照らしてくれる「経営の羅針盤」であり、「強力な武器」にもなります。

とはいえ、貴重な時間と労力を帳簿作成だけに費やすのはもったいない。特に、知識や時間に限りがある個人事業主・フリーランスにとって、スマホ会計アプリは、もはや必須のビジネスパートナーといえるでしょう。

この記事を読んで、帳簿への苦手意識が少しでも和らぎ、「自分もできるかも!」と感じていただけたなら幸いです。

まずは、「無料体験から試してみようかな?」という軽い気持ちで大丈夫。 その小さな一歩が、あなたの事業を明るい未来へと導き、大きな安心感と成長をもたらしてくれるはずです。スマートな会計で、あなたの事業をさらに飛躍させましょう!

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記事執筆者紹介

西原会計事務所 税理士
西原憲一先生 西原会計事務所

大阪市生まれ。大阪市立大学商学部卒。2000年に独立。
税理士、CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
法人・個人の税務会計、資産運用、相続・事業承継設計などマネー全般の実務に携わる。各種セミナー講師、書誌やWebでの執筆・監修など、全国で活動中。