請求書カード払い(後払い)を知っていますか?そのメリット・デメリット

請求書カード払い(後払い)を知っていますか?そのメリット・デメリット

近年普及しつつある「請求書カード払い」(請求書クレジットカード後払い)というサービス。従来、取引先から請求書による支払は銀行からの振り込みで行うというのが一般的でしたが、銀行口座に現金がなかったり、手元にお金が用意できなかったりする場合、「どのようにして支払期日までにお金を用意するか」という悩み事がつきまといました。

請求書カード払いを利用すると、この悩み事を解決できる可能性があります。どのようなサービスなのか、メリット・デメリットを含めてみていきましょう。

1.請求書カード払いとは?その仕組み

請求書カード払いとは、本来は銀行などを利用して現金で振り込むべき請求書の支払いを、クレジットカードを使って行うことができるサービスです。現金を用意できない場合や、他の用件のために現金を確保しておきたい場合に活用できるサービスであり、事業の資金繰りに役立ちます。

請求書カード払いのメリット(1)実際の支払いを先延ばしにできる支払はクレジットカード会社を通して行われ、利用者はクレジットカード会社からの引き落とし日まで現金による支払いが猶予されることになります。取引先の請求書の期限を確実に守ることができる上、実際に現金が必要になるタイミングを先延ばしすることが可能です。現金を用意する時間が長くなれば、それだけやりくりもしやすいでしょう。

(2)審査や手続きが簡単、支払いを一元管理できる請求書カード払いは、そのサービスを提供する会社との契約が必要になりますが、クレジットカードを契約できている時点で信頼を得ているため、審査は簡単なものか、あるいは「なし」ということがほとんどです。クレジットカード番号や個人情報などの登録のみで利用することができます。また、請求書払いを請求書カード払いに一元化すれば、支払い情報がひとところにまとまり、さらに管理が簡単になります。

(3)支払先には請求書カード払いをしたことがわからない請求書カード払いをしても、請求先には利用者の名前・事務所名・会社名など、普段の請求と変わらない状態で支払いが実施されます。つまり、利用者以外は請求書カード払いをしたことがわかりません。支払い方を変えたことが通達される心配なども皆無です。

請求書カード払いのデメリット手数料がかかる点が請求書払いと比べてもっとも大きなデメリットと言えます。ただし、手数料は利用金額の2~4%と比較的低く、大きな負担にはらないのが特徴です。

その他、「カードの利用限度額を超えた決済ができない」「支払い延長期間が最大60日程度まで」といったことに気をつける必要はあります。また、支払いターンが変わるタイミングは忘れないように気をつけるなど、ご自身での管理も重要です。当然のことですが、一旦余裕が生まれても支払義務自体はなくならないので、油断しないようにしましょう。

2.請求書カード払いと他の決済方法との違い

他の決済方法との違いも理解しておきましょう。

従来の請求書支払との違い請求先が設定した支払期限は守りつつ、実際の支払いは先延ばしにできるというのが大きな違いです。請求先に支払の先延ばしをお願いすることもできますが、これは場合によって信用にかかわる恐れがあります。請求書カード払いを使って支払い自体は滞りなく行い、請求先、取引先に見えない場所でやり繰りするのが上手な方法です。

銀行融資との違い銀行融資や他の期間の融資を依頼するのは、多くの手間と時間がかかります。請求書カード払いでは「とりあえずこの請求だけ先延ばしにしたい」といった小さな調整ができますので、動きにもロスが出ません。また、銀行融資は融資の審査が厳しく、小さな事業を行う個人事業者への融資を期待できないことも多いものです。

ファクタリングとの違い「ファクタリング」とは、請求書を発行することによって発生する売掛金(売掛債権)を売却し、現金を得るという方法です。サービスによっては請求先に通知されてしまうこと、また、現金は自分の口座に振り込まれ、利用方法は自由である点などが請求書カード払いと異なります。

純粋に「取引先には利用していることがわからず、支払いという目的だけのために利用したい」のであれば、請求書カード払いのほうが利用しやすいでしょう。ただし、請求書カード払いはクレジットカードの利用が必須です。クレジットカードを持っていない、クレジットカードの限度額を超えてしまった、といった場合には、ファクタリングも活用しましょう。

なお、BtoB(企業間の支払い)については、請求側がカード会社と契約する必要があり、普及していません。請求書カード払いは、主にフリーランス、個人事業者(個人事業主)を対象としたサービスと考えてください。

まとめ

請求書カード払いは、フリーランスや個人事業者が資金繰りをスムーズに行うのに役立つサービスです。支払いまでの引き延ばし交渉も不要となり、内々での調整が可能となります。クレジット会社からのキャッシングなどに比べるとずっと手数料も低いので、利用も考えてみてください。なお、FinFinにもカード決済サービスがあります。

FinFinのカード決済
https://www.finfin.jp/payment-creditcard/

「スマホインボイスFinFin」で受領した請求書をPCやスマホから指定して申し込むだけで、請求書カード払いを利用することが可能です。面倒な手続きが不要な上、請求書と連動している点が非常に便利ですので、ぜひ一度チェックしてみてください。