これで来年はラクに申告!いまから始める確定申告対策

これで来年はラクに申告!いまから始める確定申告対策

「今年の確定申告はなにも準備していなくて大変だった......!」という方、本当にお疲れさまでした。そのなかには当然ながら「来年もまた確定申告があるんだな」と「前倒し」でがっかりしている方もいるのでは。そんな方々のために、いまから進めておけば俄然ラクになる!という確定申告対策をお伝えします。

1. 基本中の基本!紙の書類の保存

まずは基本中の基本として、実店舗で発行してもらった領収書やレシートなど、紙で受け取る証憑書類をしっかり保存しておきましょう。データよりも扱いが面倒なので、ここを片付けておくだけでかなりの違いが出てきます。各月ごとに、封筒やクリアファイルにまとめておくだけでも入力の際の手間が減ります。また、こうすることで感熱紙に印刷された文字も消えにくくなり、「日付が見えなくなってしまった」といったことも少なくなるでしょう。

状況によっては、領収書やレシートがもらえない場合があるかと思います。経費として計上するには支払いがあったことの証明ができればいいため、納品書や支払い完了メール、クレジットカードの利用明細、ICカードの利用履歴などがあれば問題ありません。出金伝票などでも代用可能です。
ただし、消費税の課税事業者(本則課税に限る)の場合、原則、インボイスが必要です。

なお、領収書を紛失した場合は再発行を依頼することもできますが、販売者側に再発行の義務はなく、断られることもあります。金額が大きい場合などは特に注意して保存しておきましょう。

2. 事業用の銀行口座とクレジットカードをつくる

一度確定申告を経験すると、事業用のお金とプライベートなお金、それらの記録が混ざってしまっていることで、より仕訳が大変になってしまうことが理解できると思います。これを避けられる方法が、事業用の銀行口座と事業用のクレジットカードをつくり、プライベートなお金のやりとりとは別にすることです。事業用のクレジットカードの引き落とし先は、事業用の銀行口座にしてください。

まったく新しい銀行口座を開設する、いままで持っていなかった信販会社のクレジットカードをつくる、という方法のほか、既に持っている銀行口座やクレジットカードを「事業に関すること専用にする」と決める、という方法もあります。また、クレジットカードについては同じカードの「2枚目」を作成できるというサービスもあります。明細は別になりますので、1枚目はプライベート、2枚目は事業用などと使い分けることが可能です。

3. 会計ソフトの導入

確定申告に強い会計ソフトを導入すると、確定申告の負担は非常に小さくなります。さまざまな会計ソフトがありますが、おすすめは次のような機能を持つものです。

領収書やレシートの写真を取り込む機能

領収書やレシートの写真をスマートフォンのカメラで撮影することで、日付や金額、取引先などがテキスト化され、自動的に仕訳される機能です。読み取りにくいものは手入力も必要になり、適切な勘定科目で仕訳できたかどうかの確認と修正は必要になりますが、ひとつひとつを手入力するよりはるかに手軽に登録することができます。また、それらの画像はソフトに保存されるため、電子帳簿保存法にも対応できることになり、原本の保存義務はなくなります。

銀行口座と連携する機能

銀行口座がネットバンキングに対応している場合、その取引の内容が会計ソフトの帳簿と連携できる機能です。銀行口座に入金や出金があると、金額と取引内容が表示されます。ユーザーはこれをどのように仕訳するか指定し、計上することができます。帳簿と口座残高に誤差があれば、なにかしらの誤りがあることもわかります。

「スマホ会計FinFin」も、上記の機能を持つ会計ソフトのひとつです。確定申告は「処理を溜め込まないようにすること」が非常に重要ですが、日々の業務を進めつつの処理は意外にハードルが高い、と感じた方が多いのではないでしょうか。スマホ会計FinFinはスマホで手軽に処理でき、スキマ時間を活用できることも大きなメリットです。操作も簡単ですので、普段アプリに慣れている方であれば、PCの会計ソフトよりも早く馴染むことができるのではないでしょうか。

「スマホ会計FinFin」について、詳しくはこちらをご覧ください。

会計ソフトの機能を知ることは大切なことですが、「相性」も重要です。まずは無料で試してみて、使えそうかどうか確認してみることをおすすめします。ほかにも無料の試用期間を設けている会計ソフトがありますので、料金プランなども含めて比較してみてください。

4. 確定申告直前に慌てないよう、日ごろから対策を!

確定申告は、期日に間に合いさえすれば問題なく、早めに申告したほうがいいというものではありません。ですが、「どれほどの利益が出ているか」「どれくらいの納税額になるか」などが数ヶ月早い段階で把握できていると、ふるさと納税やiDeCoなど控除になるものを増額したり、来年への投資として大きな経費を使ったりして、節税に繋げることなども可能です。

年末に慌てることになったとしても、少しでもご紹介したようなことをしておけば、必ず確定申告の負担は小さくなります。心に余裕ができればミスも発生しにくくなりますので、ぜひ少しずつでも確定申告の準備を進めていいきましょう。

【スマホで簡単】FinFinを使って確定申告をしよう

確定申告は、会計アプリ「FinFin」を使えばスマホで簡単におこなうことができます。

スマホで撮影するだけでレシートや領収書が簡単に取り込め、仕訳も該当する項目を選ぶだけで完了します。税務署へ行かなくても、自宅にいながらスマホだけで確定申告ができます。
またインボイスの2割特例に対応した消費税申告も行うことができます。
確定申告をしたいと考えている個人事業主の方は「FinFin」を試してみてください。

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記事監修者紹介 恒川洋子先生 恒川洋子税理士事務所 税理士
恒川洋子先生 恒川洋子税理士事務所

1979年愛知県岡崎市生まれ。約10年の税理士事務所での経験を経て、2023年4月埼玉県越谷市にて独立。医業・飲食業・輸出入・小売業・卸売業・IT関連・不動産・イベント制作・各種サービス業、医療法人・一般社団法人・NPO法人等、多様な業種・形態の決算・申告を経験。「経営者が本業に集中できる環境を提供する」「お客様の事業が発展することで間接的に社会貢献する」ことを理念に掲げ活動中。