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2025.09.12 確定申告

メルカリで確定申告が必要なのはいくらから?せどり副業の申告基準や注意点、申告のやり方を徹底解説

メルカリ、フリマ、出品

近年、メルカリを使って収入を得る人が増えていますが、意外と見落とされがちなのが「確定申告が必要になるケース」です。売上や経費の扱いを正しく理解していないと、申告漏れといったトラブルにつながる可能性があります。この記事では、メルカリを使ったせどりにおいて確定申告が必要となる条件や注意点をわかりやすく解説します。

スマホ会計FinFinは、フリーランス/個人事業主や副業者に特化した確定申告アプリで、スマホ1台で確定申告ができ、日々の記帳や複雑な計算などの負担を大きく減らせます。レシートの読み取りや口座連携で自動的に仕訳ができるため、面倒な作業を効率化し、安心して副業や本業に専念できる環境を整えることが可能です。

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1.メルカリで確定申告が必要になるのはいくらから?

副業や本業としてメルカリ(せどり)を行っている場合、一定の所得があれば確定申告が必要です。また、売上金をメルカリポイントに交換していた場合でも、所得として計算する必要があります。確定申告の対象となる所得がある場合は、ポイントで受け取っていても申告を忘れないようにしましょう。

メルカリ(せどり)が「本業」で所得が48万円以下

給与所得がなく、メルカリが本業の場合、メルカリで得た所得が48万円以下なら確定申告は不要です。ここでいう「所得」とは、売上から必要経費を差し引いた金額のことを指します。

メルカリ(せどり)は「副業」で所得が20万円以下

日中はサラリーマンとして本収入があり、メルカリを副業として行っている場合、副業で得た所得が20万円以下なら確定申告は不要です。ただし、メルカリ以外の副業と合算して年間所得が20万円を超えると申告が必要になるため、他の収入も含めて確認しましょう。

2.そもそも「せどり」とは?

せどりとは、商品を安く仕入れたうえで高く販売し、その差額で利益を得る行為のことです。主にメルカリなどのフリマアプリやオークションサイト、Amazonや楽天市場などのECサイトを利用して販売されます。特殊なスキルや資格が不要で、スキマ時間に商品を仕入れたり販売したりできるため、初心者に適した副業です。

せどりと転売は違うの?

せどりは、商品の仕入れ額と販売額の差額を利益とする正規の商取引を指しますが、転売はチケットや限定品の買い占めなど不当な価格つり上げを伴うケースが多く、消費者に不利益を与えることがあります。

せどり 転売
仕入価格 通常価格よりも安い場合が多い 通常価格で仕入れる場合が多い
商品の性質 中古や在庫の多い新品など 初回限定品など
販売価格 手数料や適正な利益を上乗せして販売 可能な限り高額で販売

3.販売した商品でも確定申告の要否は異なる

メルカリで商品を販売して収入があったとしても、すべての人が確定申告を行う必要があるわけではありません。販売する商品の内容や販売の目的によって、「所得税の対象となるかどうか」が変わります。

① 不用品を処分する場合は基本的に確定申告は不要

服や靴、生活用品などの不用品(生活用動産)を売って得た収入は、所得税の課税対象ではない譲渡所得にあたるため、原則として確定申告の必要はありません。つまり、生活のために使っていた物を処分する目的で販売して得た利益は、基本的に税金はかからないと考えて大丈夫です。

参考:国税庁「No.3105 譲渡所得の対象となる資産と課税方法」

② 不用品でも確定申告が必要になるケース

ケース①:営利目的で販売する場合
不用品であっても、継続的に販売して利益を得ている場合は「営利目的」と判断され、課税対象となります。非課税扱いとなるのは、あくまで「一過性の販売」に限られます。

・ケース②:1点30万円以上の高額商品を販売する場合
不用品であっても、1点30万円以上の貴金属や美術品など高額商品は課税対象となり、確定申告が必要です。

③ 手作りした商品や農作物の販売

手作り商品やJAなどを通さずに直接販売する農作物は、継続的に販売して利益を得ているため、営利目的として課税対象となります。

販売する商品の内容(例) 確定申告の必要性
不用品(生活用動産) 不用品の処分が目的である 不要
営利目的である 必要
不用品(30万円以上の貴金属等) 必要
ハンドメイド品 必要
農作物 必要

4.メルカリにおける所得とは

メルカリで商品を販売して得た収入から、販売手数料や送料、仕入れ代、梱包材費などの必要経費を差し引いた額が「所得」として扱われます。つまり、売上だけでなく、経費をどれだけ正しく計上できるかで、確定申告の対象となる所得額が変わってきます。

メルカリで経費にできる主なもの

・販売用に購入した商品の代金
・らくらくメルカリ便など商品の発送にかかる費用
・封筒や段ボール、緩衝材など
・メルカリへ支払う手数料(販売価格の約10%)
・銀行振込で支払った際の手数料
・買い付け・仕入にかかった交通費やガソリン代など
・スマホ代や購入者との連絡に用いた通信費など
※プライベートでも使う場合、事業に使った割合に応じて按分が必要です。

5.メルカリの確定申告のやり方

メルカリで得た所得は、雑所得・事業所得・譲渡所得の3つに分類されます。

区分 特徴
雑所得 会社員が副業でメルカリを行う場合など、副業として小規模に行っている場合は「雑所得」として申告するのが一般的です。
事業所得 本業の個人事業主として行っている場合は「事業所得」に該当します。
譲渡所得 貴金属や絵画などの高額資産を販売した場合は「譲渡所得」に区分されるのが一般的です。

雑所得は、他の所得と損益を相殺すること(黒字の所得から赤字を控除すること)ができませんが、譲渡所得は譲渡所得同士での損益通算、事業所得は他の所得との損益通算が認められています。したがって、メルカリを本業として所得を得た場合は、確定申告を行うことで給与所得からメルカリの赤字分を差し引くことが可能です。そのため、ご自身に合った所得区分をしっかり確認し、適切な方法で申告するようにしましょう。

6.メルカリで確定申告する際の注意点

事業所得の場合は青色申告が可能

個人事業主として開業届を提出している場合、メルカリの所得は青色申告で申告できます。青色申告では、最大65万円の青色申告特別控除が受けられるほか、赤字を3年間繰り越すことが可能で、税制上の優遇措置を活用できます。本業として事業規模でせどりを行っている場合や、節税をしっかり行いたい方には青色申告がおすすめです。また、白色申告との違いは以下の通りです。

青色申告 白色申告
控除 多い(最大65万円) 少ない(基礎控除のみ)
申請 必要 不要
帳簿 複式簿記 単式簿記
確定申告 確定申告書・青色申告決算書 確定申告書・収支内訳書

しかし、青色申告を希望していても「青色申告承認申請書」の提出漏れで白色申告扱いになることもあります。その他にも、仕入れ代の計上漏れや売上/経費の記録不備によって正確な申告ができないケースも多くあります。

こうしたミスを避けるには、日頃から帳簿をきちんとつけ、領収書や仕入れ明細などの証拠書類を整理・保管しておくことが大切です。特に手作業で管理すると、入力漏れや計上ミスが起こりやすいため注意が必要です。

7.スマホ会計FinFinなら、ミスなく安心して確定申告が可能!

「スマホ会計FinFin」は、フリーランス/個人事業主や副業者向けの確定申告アプリです。スマホだけで日々の経理から確定申告の作成・提出まで完結でき、入力ミスや計算漏れを防ぎながら、利便性と安心を両立した設計が特長です。

副業・事業者モードが選べる

スマホ会計FinFinには、お客様の働き方に応じた2種類のモードを用意しています。

・副業かんたんモード
会社勤務で副業をしている方(個人事業主を除く)やパート・アルバイトの方向け。お持ちの源泉徴収票を読み取るだけで、簡単に確定申告ができます。

・事業者モード
開業届を提出している方や個人事業主・フリーランスの方向け。日々の仕訳登録から確定申告までのすべての機能が利用できます。

仕訳の自動化を実現

レシートや領収書をスマホで撮るだけで、適切な勘定科目を推定して自動で仕訳登録。さらに、銀行口座やクレジットカードと連携すれば手間なく記帳ができ、作業時間と入力ミスを大幅に削減します。

確定申告初心者でも操作しやすい

始めて確定申告を行う方や会計用語が分からない方でも、画面内のヘルプや説明文を見ながら作業できるため安心。ハードルの高い書類作成や仕訳登録なども、アプリ内の質問に答えていくだけで、自動で必要な申告書類を作成できます。

マイナポータル連携で必要な情報が自動反映

マイナポータルとの連携により、主たる給与の源泉徴収票や医療費通知における必要情報が自動で申告書へ反映されるため、確定申告が必要な会社員の方や医療費控除を検討している方の申告の手間が大幅に削減できます。

8.まとめ

メルカリ(せどり)による所得は、副業でも条件次第で確定申告が必要です。記録や計算に不備があると、税金を余分に支払うことになったり、税務調査のリスクが高まってしまいます。そのため、確定申告の際は必要経費を正しく計上し、帳簿をきちんと管理することが重要です。

「スマホ会計FinFin」なら、レシートや取引明細をカメラで読み込むだけで自動で仕訳登録がされるため、経費の計上漏れや計算ミスを防げます。銀行口座やクレジットカードとの連携で面倒な記帳作業を大幅に軽減し、スマホ1台で確定申告まで完結できます。確定申告のシーズンは毎年必ず訪れます。早めに準備をして、安心して本業や副業に専念できる環境を整えましょう。

9.よくある質問

Q1. メルカリで所得を得ている場合、いくらから確定申告が必要ですか?

メルカリを本業として48万円以上の所得を得た場合、または会社の給与以外に20万円以上の所得がある場合に確定申告が必要になります。ただし、この20万円にはメルカリ以外の副業で得た所得も換算されるためご注意ください。

Q2. 青色申告と白色申告の違いは何ですか?

青色申告は最大65万円の控除や赤字繰越など、税金上の優遇措置を受けられる制度です。一方、白色申告は簡易ですが、税制上のメリットはほとんどありません。青色申告のメリットや白色申告との違いなどを知りたい方は、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。

青色申告って実はカンタン!ギグワーカーが知っておきたい節税の第一歩

Q3. 確定申告の期限はいつからいつまでですか?

原則として毎年2月16日から3月15日までの1ヵ月間です。

Q4. メルカリで稼ぎがあっても確定申告しなかったらどうなりますか?

延滞税や無申告加算税が課され、結果的に納める税金が増えてしまう可能性があります。早めに税務署へ相談して、速やかに申告を行いましょう。

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